【大量離職】転職組の心構【中途は使い捨て】

キャリア

こんにちは。Tsukuruです
社会に出てから6回転職を経験して、これから7回目を経験する私ですが、6社目の現職が何だか様子がおかしいです。300人未満の会社ですが半年程前から毎月4~5人がコンスタントに辞めていきます。最初は人事、財務・経理と言ったコーポレート系スタッフ、その後役付きの幹部層の退職が相次ぎます。かくいう私も、2年足らずで卒業を決めたわけですが。ある程度社会経験を積んだ人達が転職を決断する職場。個人的に「これが原因かな」という心当たりの幾つかを、ご紹介したいと思います。転職を迷っている人達の参考になれば幸いです

目次

我が社の場合

退職ラッシュ

離職率の多い会社にも色々なパターンがあるかと思います。
私の経験でも、1年離職率約90%のスーパーブラック企業で、”いかにも”みたいな会社もありました。

さて、当社の場合で言えば、会社的にはホワイト企業ではありますが、”今”このタイミングで退職が相次いでいます。そこにもある種ビジネスマンの行動原理があるように感じています

一体何が起こっているの?

当社は、創業約20年程度の会社ではあり、当初はコンサル事業として総称されました。そして約10年前に現在の”エネルギー事業”にシフトし、そのまま約6年前に上場を果たしました。そしてこの直近数年はエネルギー業界における、ある種の”バブル”的な盛り上がりを受けて急激な勢いで中途採用を受け入れた背景があります。

そして、直近2年、バブルがはじけて会社は新しい成長戦略の模索を初めている状況となっています

そして、今現在退職する人の多くはここ3年以内の中途入社組です。私自身もその一人ではありますが、退職組の彼らと会話する中で、日本におけるキャリアに変化の兆しを感じることができました。

退職理由のあれこれ

退職理由は、当初は「新しいことにチャレンジする為」、「やりたかった事が出来る職場が見つかった」「前職への出戻り」「現職でやるべき事はやり切った」でした。

逆に言えば、「新しいことにチャレンジしたかったのに、現職ではできなかった」、「やりたかった事が出来る職場が見つかった」=、「やりたかった事ができると思って入社したのに、現職ではできなかった」、「前職への出戻り」=「前職に不満があったけど、いざ転職してみたら前職の方がマシだった」、「やりたい事はやり切った」=「思ったより浅かった」という事だったのかな、と思います。

世間一般的に2~3年程度は”短期離職”として、マイナス印象かと思いますが、当社に関してはどうでしょう?会社自体がここ10年で状況は変わっていますし、特にこの5年では会社の状況が大きく変わり、中途入社側としても、入社した当時に見ていた会社の姿の現在の姿ははっきり言って別物です。会社側からしてもどうでしょう?2年前の事業戦力に基づき採用した人材ですが、戦略をガラッと変えた今でもその人材は必要と思っているのでしょうか?

プロパー重視

一方、会社側から明言は当然ありませんが、ここ半年の会社側の人事からはっきりと突きつけられたのは、「プロパー重視」の方針です。

直近で起こった、”業界バブル”は弾け、その影響は会社に対してはマイナスとなりました。それを受けての会社側のここ1年で行われた人事の方針は「プロパー重視」、「中途への責任転嫁」でした。

我ら中途組からすれば、由々しき事態ではありますが、一方、プロパー社員からすればバブル期に中途入社が増えた事に逆に不安を感じていたかもしれません。そして、”いざ”という時に、プロパー社員を守り優遇する方針をはっきり示した会社に対して寧ろより強いロイヤリティを持つことになったのでは無いでしょうか。

中途は所詮使い捨て

中途採用の意味

そもそも会社は何故中途採用をするのか?

相手の立場に立って考えてみると、
・新しい事に始めるに当たり社内に経験者がいない
・ノウハウを持っている人間を社外から調達する必要がある
・中途採用の、コストをかけて採るからには”良い人”である必要がある

必然、社内に無いノウハウを有する”良い人材”が中途採用組です

コストが掛かっている分、プロパーよりも優秀な人間が社内に入ってくる事になります。
しかし採る側も”プロパー”。当然優秀だからといって決して”我ら”プロパーの築き上げてきた果実を”中途”に平等にシェアしたいとは思わないはずです。

結果、プロパーより優秀で、でもプロパーより報われる(地位?報酬?)可能性が限りなく低い存在に必然的になってしまうのが中途組、という訳なのです。

中途の矜持

キャリア戦略

プロパー社員側の理論をを鑑みれば、中途組の価値が最大化するのは”入社直後”である可能性が高い訳です。で、あるならば、転職先での通常の人事評価に基づく昇進・昇給が難しい前提であるならば、自分のポジションを社内では無く、社外に求め、プロパー組が通常得ているキャリアップの成果を転職によって得る事は合理的であるのでは無いかと思っています。

しかし、それは常に社外・市場から評価されだけのバリューを出し続ける必要があります。
その時々の与えられた環境で、社外にアピール出来るだけの実績を出し続け無ければならない、出来なければ今いる会社でキャリアが終わる(死ぬ)という、傭兵的な存在。それが中途採用者が背負う十字架かもしれません。

Win-Win

さて、現職の話に戻りますが、最近私を含めて多くの中途仲間が辞めていっています。

辞める側の視点からすれば、「現職では物足りない」「十分なリターンが期待できない」→「今より良い環境・リターンを提供する職場があった」から辞める、という状況では無いかと思います。

一方、会社からすると、「以前の事業計画で採用した中途組だけど、今の状況ではミスマッチ」「辞めさせたいけど、日本の雇用制度下で雇用者都合の解雇はほぼ不可能」→「と、思ったら従業員側から勝手に辞めてくれてラッキー」、みたいな事になっているのでは?とちょっと思っています。

日本ではまだ、「一つの会社に長く勤める」的な”御恩と奉公”的な考え方が美徳として残っているように感じています。しかし、変化の激しい時代において、”傭兵的”に柔軟に動けるジョブホッパーの存在は、会社にとっても有用で、その存在を認める事はお互いに「Win-WIn」の関係を築けるのでは、と思う今日この頃です。

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