退職#3 7年勤めた会社を調子に乗って辞めた話

転職ストーリー

こんにちは。Tsukuruです
私は、社会人歴20年で6回転職し、出向を含めると10社以上の会社で働いてきたいわゆるジョブホッパーです。勿論一生一つの会社で勤める事ができればそれはとても素晴らしい事ですが、変化の激しい今の時代中々そうはいかない事もあります。また、転職でステップアップする事も昔よりはポジティヴに受け止められるようになったのではないでしょうか?
このブログでは、私の豊富(?)な転職経験を色々な切り口でお伝えできればと思っています。「何で会社辞めちゃったの?」、「転職して良かったの?悪かったの?」「ジョブホッパーなんて、この先どうするの?」等々、転職や今後のキャリアについてお悩みの方へ少しでもお役に立てる情報をお伝えできるのでは無いかと思っています。

目次

3●歳転職限界説/焦るべき?

前職を1年経たずに退職することになった私。前回の失敗に反省していたこともあったのですが、3社目は人間関係にも恵まれ、キャリアの面でも良い仕事の経験を築く事ができたと思っています。
結局この会社も7年ほど勤めて辞める事になるのですが、今でも「もし戻れるとしたら、どの会社戻りたい?」と聞かれたら「3社目!」と答えると思います。そんな会社でも辞めてしまうからジョブホッパーになってしまうわけですが・・・。

このブログを読まれている方で、「3●歳転職限界説」みたいな言葉を耳にして転職を意識しだした人はいませんか?
1) 「3●歳転職限界説」って本当?
2) 「3●歳」になるまでに何か準備しておいた方が良いの?
3) 「3●歳」になったら何かした方が良いの?

「3●歳限界説」に実際踊って転職したのが私です(笑)その後3回転職しました。そういう意味で言うと「限界説」は”嘘”、といえるかもしれません。ですが、「3●歳まで」の転職と「3●歳から」の転職は少し世界が変わってくるという意味では”本当”とも言えると思います。
「3●歳から」の転職は今後お話できればと思います。それを踏まえて3つの疑問についてお答えさせて頂ければと思っております。

1) 「3●歳転職限界説」って本当?
   →半分本当、半分嘘です!(実体験)
2) 「3●歳」になるまでに何か準備しておいた方が良いの?
   →キャリアの”棚卸し”。一度やってみて下さい!
3) 「3●歳」になったら何かした方が良いの?
   →敢えて言います!転職活動してみて下さい!

3社目について

職業:ノンバンク。
業務内容:不動産担保融資、債権回収業務、法人向け融資業務
   (在職中グループ会社への出向2回)
在籍期間:在籍約8年/年収600万円~900万円程度(残業代込)
入社理由
 ・金融の仕事に戻りたかった
 ・前職のベンチャー転職の反省から大企業を志向した
辞めた理由
 ・キャリアパスへの不安(出世競争を意識し出す)
 ・会社にレールには乗りたくない!(中二病)

入社理由

前回銀行→IT企業へと異業種転職を果たした訳ですが、その現実はそれまで培った5年間のキャリアを無かった事にして、また一から出直すことになってしまった事に対する歯がゆさとストレスでした。そして、ワンマン企業においてワンマン社長のせいであっと言う間に落ち目になるベンチャー企業に対する警戒感でした。
なので、今回の転職では古巣の金融業界に戻る事、大企業に戻る事を大目標に転職活動を行いました。

辞めた理由

紆余曲折の20代前半を経て、3社目に辿り着いたのは一部上場大企業のノンバンクでした。当時リーマンショック前の不動産ミニバブル真っ只中という時代背景もあり、中途採用を積極的に行っていた同社に私は入社することができました。はっきり言ってとても楽しかったです。金融業でありながら銀行とは全く違う自由な雰囲気。私の苦手なマニュアルで個人の行動を縛るなんて考えは無く、寧ろマニュアル以前に「走りながら考える」という風土。水が合ったのか、銀行員時代「できない奴」、ITベンチャー時代には「新人出戻り」だった私も「”並”か”中の上”」以上の仕事はできるという自身も付き非常に充実した時間を過ごす事ができていたと思います。

キャリアパスへの不安(出世競争を意識し出す)

そんなこんなで、いよいよ30代も半ばに差し掛かろうとした頃、私にとって衝撃的な事件がありました。「昇格が遅い!」という事に気づいてしまったのです。大きい会社なので、だいたいこの位の年次・タイミングに昇格する、というのは公然の事実としてあります。当時の私の計算によると、私は1~2年遅れていた(ような気がしてきました)。良いのか悪いのか、私は当時自分がいた部署(出向先)でトップクラスの営業成績を上げていたと自負していました。それだけにこの「昇格が遅れている」当事実から、「所詮中途だから?」、「出向になった時点で既にレールから外れているのか?」等々会社に対する疑心暗鬼が芽生えるようになっていました。そしてこの疑心暗鬼から転職が頭をよぎるようになりました。

会社のレールには乗りたくない!

会社に対する疑心暗鬼が芽生えた出したことを機に転職サイトに登録しました。そして複数の求人紹介を貰うようになり、企業研究や面接を何度かこなして行くようになりました。
丁度その頃、「3.11東北大震災」が切っ掛けとした様々な変化が起こりました。世の中の大混乱でしたが当社にも大混乱が起こりました。震災後の混乱→世の中の変化→変化に適したビジネストレンドの変化といった事が急速に起こり、その中で会社も組織変更や社員の所属転換を頻繁に行わなければいけない激動の時代を迎えていました。震災からはしばらく経っていましたが、何となく当時私がいた部署からのキャリアパスにルートが見えてきました。これは大企業あるあるかもしれませんが、前任者の異動に法則が見えた時、自分もそのルートに乗る可能性は高いと思います。そして、私の目前にあるのは、どうも「地方支店への異動」というのが割と太いルートであるように思われました。
あくまで当時の私の思考回路ですが、仮にも一時は海外を目指した私にとって「地方支店への転勤」はとても許容しがたいキャリアパスでした。しかも一度地方支店に出ると、地方支店をグルグル回るというキャリアのルートも存在していました。当時家庭の事情もあり、どうしてもそのルートを許容難かった私は転職を考えざるを得なくなったのです・・・。
・・・・。しかし、冷静になって下さい。その当時私は地方転勤の打診は全く受けていません。全て私の脳内の妄想です。「こうなるに違い無い!」という自分の中の妄想で私はこの後退職まで突き進んでいくのです。恐ろしや・・・。

退職を決意!

「自分は正当に評価されていない」、「このままでは地方に飛ばされるのでは無いか」という会社への疑心暗鬼のようなものが膨らんで行く中、頭の中によぎっていたのは「3●歳転職限界説」でした。現職では報われないと感じた時最初に思ったのは「転職するかしないかは別にして、力試しの為に一度試しに転職活動をしてみようかな」、という事でした。そう考えた時に既に30代半ばだった私。俄に「逆に今動かなければ手遅れになってしまうのでは無いか??」といった焦りが同時に出てきました。
初めは「ダメならダメで現職にいれば良いや」という気楽な気持ちだったと思うのですが、為山転職活動を初めて見ると、ランナーズハイ的に「絶対転職を成功させてやる」というマインドに徐々に変わっていった気がします。「退職を決意!」というほど明確では無くいつの間にか不安の払拭の手段だった「転職」が最終目標に変わっていたのだと思います。

まとめ/3つの疑問のお答えします

「3●歳転職限界説」って本当?→半分本当、半分嘘です!(実体験)

結論から言えば、私は当社を退職・転職後更に3回転職する事になるので、3●歳を超えるともう転職はできないんだ、という意味で「限界」という言葉を使うとするとそれは”嘘”と言えるかもしれません。しかし、同じようにこの後3回転職した経験から言うと。ですが、「3●歳まで」の転職と「3●歳から」の転職は意味合いが大分変わってくるように思います。
それは、3●歳を超えての転職は、より即戦力としての仕事の実績、どのように転職先に貢献できるのかという評価が格段にシビアになって来ます。逆にそれまでの転職では「ポテンシャル」をギリギリ評価してもらえたと思います。この「ポテンシャル」が通用するかどうかは転職時の面談や評価では別世界だと感じました。その意味で3●歳で大きな壁は存在しますよ、という意味で「限界説」は半分は本当とも言えるとおもいます。

「3●歳」になるまでに何か準備しておいた方が良いの?
  →キャリアの”棚卸し”。一度やってみて下さい!

3●歳以前と以降で転職の意味合い大きく変わって来ることは先述の通りです。そこでお薦めしたいのは「キャリアの棚卸し」です。

①今までやって来たこと:社会人になって20年来の歴史を振り返ってみて下さい
  成功体験や失敗体験、力を発揮できた場所、苦手なシチュエーションなどを確認してみて下さい
  社会人としての自分のキャラクター像を正確に把握してみるのです
②自分の武器:転職するかしないかは別に、人にアピールできる実績です。
  ビジネスでの営業成績、知識・ノウハウ、取得した資格など
③理想の自分:あなたはどうなりたいですか?
  現職での出世、憧れの会社に転職、やりたい仕事がある、FIRE(セミリタイア)を目指す?

①はあなたの本質、キャラクターです。いい大人になった今となっては今更変えるのは容易ではないです。今後の進路を考える時、そもそも自分について正確に知っている事は大事です
②は手持ちのカードです。今この時点で社内外に関わらずビジネスマントして戦う時のの武器です
③はどうなりたいかという仕事のモチベーションです。モチベーションが高く保てる場所でこそパフォーマンスも最大化できると思います

「3●歳」になったら何かした方が良いの?
  →敢えて言います!転職活動してみて下さい!

キャリアの棚卸しの中で「③理想の自分」を確認した時、貴方の理想が現在働いている職場、今現在の延長線上に見いだせたならとても素晴らしい事と思います。
ただ、例えそうだったとしても、敢えてこのタイミングで「転職活動」をお薦めします。何故なら、この先の転職は、転職側も採用側もよりシビアなシチュエーションで「転職」に臨みます。フランクに転職に臨めるチャンスは若い頃に比べるとどんどん少なくなってきている訳です。そして「転職活動」で是非知って頂きたいのが、棚卸しで確認した①自分のキャラクター、②手持ちのカードが世の中でどのように評価されるのかを知って頂きたいと思います。そしてそれが③理想像に到達するのに足りているのか、足りていないのかを知ることが大事だと思うからです。そして③理想像が、今の会社にあると思っていた人でも外の世界を知ることで視野が広がり考え方が変わるかもしれません。
そして何より「転職活動」をするだけななら”タダ”で基本的にノーリスクです。そして職務経歴書を書いたり社外の人とキャリアについて話すことで「自分のキャリアの棚卸し」がより高い精度でできることになります。それってとてもメリットになると思います。

絶対に守って欲しいこと

私が最初の転職をしてからもう約20年がたちました。今当時の私の境遇と同じ人たちはまだ20代の若い方だと思います。人生の先輩として絶対に守って欲しい事をアドバイスをさせて頂きたいと思います。
それは、例えば辞める会社だとしても「人間関係は大事にして欲しい」、という事です。
転職した後も社会人としての人生は続きますし、20年たっても人間関係は消えないものです。
寧ろ、20年もたつとお互い、それぞれの会社で立場を持っていたり、経験を積んでいたりしているものです。そして、偶然仕事で繋がったりするものです。
そんな時、人間関係が自分の仕事に強く影響することを感じるようになるでしょう。
なので、絶対に守って頂きたいアドバイスは、辞めるからといって急に仕事の手を抜いたり、あからさまに態度を悪くして、「あいつは最悪な奴だ」「二度と一緒に仕事をしたくない」といった悪い印象は残さないように、立つ鳥跡を濁さずの精神を忘れないで欲しいと言うこと。今自分の周りにいる人は一度は縁が切れたとしても、遠い将来のビジネスパートナーになるかもしれないという事を頭の片隅において下さい。



  

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