退職#6 ホワイト企業もやっぱり辞めた話

転職ストーリー


こんにちは。Tsukuruです
私は、社会人歴20年で6回転職し、出向を含めると10社以上の会社で働いてきたいわゆるジョブホッパーです。勿論一生一つの会社で勤める事ができればそれはとても素晴らしい事ですが、変化の激しい今の時代中々そうはいかない事もあります。また、転職でステップアップする事も昔よりはポジティヴに受け止められるようになったのではないでしょうか?
このブログでは、私の豊富(?)な転職経験を色々な切り口でお伝えできればと思っています。「何で会社辞めちゃったの?」、「転職して良かったの?悪かったの?」「ジョブホッパーなんて、この先どうするの?」等々、転職や今後のキャリアについてお悩みの方へ少しでもお役に立てる情報をお伝えできるのでは無いかと思っています。

目次

ホワイト企業は転職のゴールになるか?

前職は超級のブラック企業で勤めた私ですが、その次に入った先は何と、超絶のホワイト企業でした。仕事のプレッシャーはほぼゼロ。業務に関しては上司を含めてスキル的には自分が最上位。マネジメントもユルユルで自主的に自宅勤務をしても全く問題無し。そして給与も約1000万円。
しかし、そんなに恵まれた環境にいても人は転職してしまうのです。。。

このブログを読まれている方で、転職を考えている方、あなたは何の為に転職するのでしょうか?
「ブラック企業から脱出したい」という人は相当数いらっしゃると思います。
では、「ホワイト企業」で働いていたらそれはあなたのゴールになるのでしょうか?
1) 「ホワイト企業」ってそもそも何?
2) 「ホワイト企業」に辿り着けたら転職もゴール?
3) 「ホワイト企業」でも辞めた方が良い場合ってあるの?

辞めた後になってから「辞めたのは勿体なかったな~。」と思い返す事が実際あります。
しかし、退職を辞めた当時は、悩みに悩んだ末に転職を決めました。辞めようと思えば、辞める理由はどこにでも転がっているんです(笑) 

1) 「ホワイト企業」ってそもそも何?
   →そんな会社で働けたら超ラッキー
2) 「ホワイト企業」に辿り着けたら転職もゴール?
   →今は「ホワイト」かもしれませんが、将来は・・・
3) 「ホワイト企業」でも辞めた方が良い場合ってあるの?
   →会社に人生を預けられるか

6社目

職業:インフラ系デベロッパー
業務内容:エネルギーインフラの開発
在籍期間:2年/年収約1000万円(年俸制)
入社理由
 ・腕試し
辞めた理由
 ・待遇面での約束違反
 ・潮時

入社理由

前職が実質的な業務終了を迎えるに当たり、転職活動を開始しました。
前職でハードワークをやり切って自信を持った事と、「ファンド」という少し特殊な環境で働いた為か、今回の転職に当たっては、一般的な事業会社にはあまり興味が湧かない自分がいました。
反面、前職では自分よりも一段も二段も上のスキルをもった同僚・上司に囲まれていた引け目から、世間一般で自分の能力がどれほど通用するのか疑心暗鬼の自分もいました。

そんな葛藤を抱えながら転職先を決めました。6社目は、業務内容は基本的に前と同じで、発電所設備の開発事業。且つ、前職同様に10人足らずのコンパクトな会社でした。

前職でブラック企業への免疫がバリバリについていた時期だったので、労働環境はそれほど気にせずほぼ仕事の内容と給料で決めました。コンパクトでしがらみもなさそうな会社の様子に、入社の段階では「取りあえず目の前の1プロジェクト仕上げて自分の実力を見極めよう」、「合わなかったらその後また転職すればいいや」、「次はもうちょっとちゃんとした会社を狙おう」と、腕試し!、位の割と軽い気持ちでした。

辞めた理由

ブラック企業で4年勤めた結果、性格が少し攻撃的になっていたかもしれません。
当社は、超絶ホワイト企業で社員に優しい会社でした。それはブラック企業で異常な働き方に慣れていた私には逆に耐えがたいほど”ぬるい”環境でした。また、罵声を浴びながら4年過ごした後の当社の上司・同僚は能力的にも性格的にも非常にまったりとした良い人達ばかり。物足りなく感じました。

ノーストレス状態、ぬるい環境に、却って会社の将来性や自分のキャリアに不安を感じるようになってきました(これも、ブラック企業の弊害かもしれません

待遇面での約束違反

入社時に年俸制約1000万円という事で入社した訳ですがその際に「給与のベースアップは社長との交渉次第」という条件がありました。
実際入社1年でプロジェクトを成功させるという実績を作る事もできたので、どこかのタイミングで社長の方からベースアップの話があるかな、と思っていました。が、待てど暮らせどそんな話はありません。
そこで、人事に相談してみた所「社長と直接話をして」とのこと。じゃあ、ということで私から社長に対して相談することにしました。
私としては入社時の約束でもありますし、一応売り上げに貢献した実績もあるので交渉する資格はあるかな、という判断でした。まあ、最後は会社の都合もあるので、最悪ベースアップがゼロという結果だったとしても、それはそれで仕方が無いと思っていました。
さて、満を持しての交渉開始ですが、全く想定外の返事「そんな約束はしていない。」「年俸は固定で一生変わらない。」「お前は嘘つきだ」という事を凄い剣幕で言われました。

いや、流石にこちらも入社時の条件交渉でベースアップがあるか無いか位は確認します。逆にその時「無い」って言われていたら最初から入社の選択はしていない、という自信がありました。しかし、契約書には書いていないので言った言わないで言い合っても勝ち目はありません。最後は私から頭を下げましたが、この時に会社・社長への不信感がMAXになりました。

潮時

居心地は良いがキャリアップが期待できない会社。何よりも入社時の約束を反故にされたようで大変ショックを感じて会社に対する忠誠心や仕事へのモチベーション的なものがサーと冷めていきました。
この会社もワンマン社長のオーナー企業であった訳ですが、「この人のために頑張りたい!」という気持ちが無くなってしまうと、逆に「何でこの社長の為に頑張らないといけないんだろう?」というマインド的に負のスパイラルに陥ってしまいました。
元々腕試しの気持ちで入った会社でした。自分の中で何となく「潮時かな」という気持ちが芽生えてしまいました

転職を決意

今回給与のベースアップの話を袖にされた事と元々自分の実力を試したくて入社した経緯もありましたので、今回は現職を辞める事を前提に「自分を一番高く評価してくれる会社」を選ぶことにしました。
「腕に覚えあり!」と勇んだところでそこは、相手側にも当然都合はあります。
こちらが一番惚れ込んだ会社からは不合格となったり、知人から紹介された会社は待遇面で見劣りしたり、と紆余曲折ありました。
最終的に転職を決めた先は、入社時の等級に対して給与を会社の規定の特例を作ってくれたり、入社ボーナスの支給を約束してくれたり、といった特別待遇で「自分を一番高く評価してくれた」会社にしました。
定年までほぼ折り返し地点に立ち、心機一転といった所です

3つの疑問にお答えします

「ホワイト企業」ってそもそも何?→働きやすい会社。

改めてホワイト企業って何か、を調べてみました。「従業員に対する福利厚生や待遇が充実しており、働きやすい制度や環境が整備されている」「コンプライアンスに力を入れている」といった、社会的に高い評価を得ている企業のこと、だそうです。
6社目は、私にとって過去一の「超ホワイト企業」でした。その理由は「業務負荷が著しく少ない」、「給与が高い」、「人間関係が良好でノーストレス」。5社目の超絶ブラック企業が「業務負荷が異常に思い」、「給与が微妙」、「人間関係が悪い(離職者多数)でストレスフル」な環境からしたら正に真逆の天国です。一生こんな感じで定年まで過ごせたら超ラッキーですよね。辞めた今でも思います。

「ホワイト企業」に辿り着けたら転職もゴール?→今は「ホワイト」かもしれませんが、将来は分からない

転職を考える時、特に転職の理由が「ブラック企業を辞めたい」という事だとしたら転職先に「ホワイト」を求める気持ちは当然あると思います。実際私の場合、3社目と6社目はホワイト企業だったと思いますし、そこで働いている期間は仕事面もプライベートも充実して過ごせていたと思います。
しかし、社会人生活も20年目を迎えるに色々な事を目の当たりにしてきました。
2000年代のドットコムバブルの崩壊、2009年リーマンショック、中国危機に2019年のコロナ危機。
会社って良い時もありますが、悪い時期も当然あります。私が新卒で入った銀行も今や完全に「オワコン」となり、一時期は数万人規模のリストラの記事が続けざまに発表されたりしてきました。
なので、ホワイト企業だと思って働いていてもそれは今だけのことかもしれません。
逆にどんなに素晴らしい会社、素晴らしい経営者が社員のことを考えてくれていたとしても本当の不況が来て会社の経営がたちいかなく無かった時会社は社員を守ることはできなくなるのは当然です。
そう意味では「ホワイト」である事は必ずしも未来永劫約束されている訳では無結論としては「ホワイト企業に転職できたからゴール」とは残念ながらならないかな、と考えます。

世の中も、会社も、自分自身も常に環境は変わっていくからです。

「ホワイト企業」でも辞めた方が良い場合ってあるの?→その会社に人生を預けられるか

せっかく入ったホワイト企業を辞めるなんて勿体無い、これは一理あります。
恵まれた環境を自ら手放す必要なんか別に無いとも思います。
一方で、定年でリタイアするまでホワイト企業がホワイト企業のまま自分を守ってくれるのか?というのは一種の賭けのようなものだと私は思っています。若い内なら何とかなるかもしれませんが、ずっとホワイト企業で大した経験も無く、ノホホンと数十年過ごした後に、年を取ってから、急に放り出されてしまったら、その後の選択肢はかなり狭くなっているかもしれません。

大して忙しくも無い仕事で1000万円もらえるって普通に考えたら異常ですよね。
結論としては、辞めるか辞めないかは、その会社を信じられるか、逆にホワイト企業で無くなったとしてもそこで頑張れるかどうかじゃないかと思います。
私は、社長や会社への信頼が崩れた事でそれができなくなったんだなと感じています。

絶対に守って欲しいこと

私が最初の転職をしてからもう約20年がたちました。今当時の私の境遇と同じ人たちはまだ20代の若い方だと思います。人生の先輩として絶対に守って欲しい事をアドバイスをさせて頂きたいと思います。
それは、例えば辞める会社だとしても「人間関係は大事にして欲しい」、という事です。
転職した後も社会人としての人生は続きますし、20年たっても人間関係は消えないものです。
寧ろ、20年もたつとお互い、それぞれの会社で立場を持っていたり、経験を積んでいたりしているものです。そして、偶然仕事で繋がったりするものです。
そんな時、人間関係が自分の仕事に強く影響することを感じるようになるでしょう。
なので、絶対に守って頂きたいアドバイスは、辞めるからといって急に仕事の手を抜いたり、あからさまに態度を悪くして、「あいつは最悪な奴だ」「二度と一緒に仕事をしたくない」といった悪い印象は残さないように、立つ鳥跡を濁さずの精神を忘れないで欲しいと言うこと。今自分の周りにいる人は一度は縁が切れたとしても、遠い将来のビジネスパートナーになるかもしれないという事を頭の片隅において下さい。

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